チェーンの伸びはなぜおこる?原因と性能への影響
自転車のチェーンの素材は、人間の力で引き延ばせるほど柔らかい金属ではないんです。じゃあなぜ伸びるかというと、プレートとプレートをつないでいる丸いリンクが削れて、わずかな隙間ができることが原因です。泥などがついたまま走り続けるとチェーンの削れ方も早くなって、摩耗が進んでしまいます。
チェーンの伸びで変速性能が落ちる
チェーンが伸びる(いいかえると、リンクにガタが増える)と、変速性能に悪い影響が出てきます。ロードバイクについている変速機(ディレイラー)は、横のギアにチェーンを動かすために、変速器がチェーンをわざと脱線させています。その時に、チェーンは大きく引っ張られて変速します。
この時、チェーンが延びていると横の動きが渋くなって、隣のギアに移るのに、いつも以上に引っ張らなければいけなくなります。そうすると、今まで動いていたのに、動きが悪くなったりします。
ディレイラーは、意味は脱線させるものっていうことです。横方向の固さを復活させるには、チェーンを新しくするしかありません。
チェーンの伸びで伝達性能が落ちる
チェーンはプレートとリンクで構成されていて、100個くらいついています。力が加わると、チェーン全体の3分の1ほどのチェーンに力が加わります。ペダルに力を入れた瞬間、チェーンのリンクの遊びが大きければ大きいほど、余分な動きをしなければいけないので力のロスも大きくなります。
チェーンの伸びすぎは、スプロケット(後輪の歯車)交換で痛い出費に
限界を超えてチェーンが伸びた状態で乗り続けると、チェーンの一コマ一コマの間隔とスプロケットの歯の山と山との間隔にずれが生じてしまい、噛み合わせが悪くなり、歯の磨耗が促進されてしまいます。
特に、カセットスプロケットは歯の数が少なく、チェーンと接触する回数も多いので、摩耗の進行が早いのですが、伸びたチェーンを使いづづける事によって更に摩耗を加速させてしまう事になります。
カセットスプロケットの摩耗がひどくなると、『歯飛び』というチェーンが噛み合わず歯の上を滑るような症状が出てしまい、フロントチェーンリングにいたっては、変速の際に歯からチェーンが離れずに、そのままフレームに噛み込んじゃうことまで起こります。
まとめ
- チェーンの伸びはリンクの摩耗が原因
- チェーンの伸びは変速と、力の伝達が悪くなる
- 伸びすぎたままだと、スプロケットやチェーンリングの交換で痛い出費に
日常、ロングライドやヒルクライムでがんばっている人ほどチェーンの伸びが早くなり、早め早めの交換が必要になります。チェーンの伸びが大きくなると、スプロケットやフロントチェーンリングの交換をしなければならなくなりますので要注意です。私は4-5ヶ月に一度はチェーンを交換しています。
私のお勧めパーツ:チェーンチェッカー
ショップでチェックしてもらうのも良いです。ヒルクライム好きで摩耗が激しい人は、チェーンチェッカー持っておくと安心です。
今日の私のチェーンは延びが約0.3%で大丈夫でしたよ。
↓↓私が持っているチェーンチェッカーはこれです。↓↓