最近よくサイクルツーリズムっていう言葉を聞くようになりました。私の地元の宮崎県庁から「宮崎県自転車活用推進計画」素案に対する意見募集があり、サイクルツーリズムの項目に意見してみました。個人的な考えも多く含まれています。
(素案は2019/08/11現在HPから削除されているようです リンク先)
サイクルツーリズムって?
サイクリングを通じた観光事業の振興をはかることのようです。サイクリングを通じた観光が、地方創生、雇用創出につながる動きも出てきています。
宮崎県の観光客数の現状
平成29年の宮崎県の観光入込客数は1,529万5千人で、前年に比べ0.1%の減少となっています。このうち、県外客が648万人で、前年比1.3%の増加、県内客は881万5千人で1.0%の減少となりました。ただし宿泊客のうち訪日外国人については、前年比36.0%増と大きく伸びており、宿泊客自体も国内客と訪日客あわせて前年比9.4%の増加となりました。(宮崎県HPより転載)
宮崎県のインバウンド需要
2016年の年間集計データからは訪日外国人の訪問率(0.3%)、訪問数(72117人)、さらにはインバウンド宿泊人泊数(250300)も九州・沖縄地方では最下位となっています。しかし、全国でみれば平均をやや下回る程度のインバウンド需要を持っています。一方、平均宿泊日数においては、4.7泊と比較的長めの数値となっており、リゾート地として訪日外国人の満足度が高いことが伺えます。九州各県の状況は全国5位の福岡(9.9%)そのほかは、沖縄(6.7%)、佐賀(0.8%)、長崎(2.4%)、熊本(1.6%)、大分(3.7%)、宮崎(0.3%)、鹿児島(0.9%)となっています。宮崎への交通アクセスが他県よりやや不便ことが不利に働いているかもしれませんが、年々訪日客は増えていて、今後も増えていくかもしれませんね。
(出典:訪日ラボ)
宮崎の観光地
宮崎の観光スポットといえばtop10には高千穂関連スポット(高千穂峡、天安河原、天岩戸神社)と日南海岸関連スポット(鵜戸神宮、堀切峠、サンメッセ日南、道の駅フェニックス、青島、幸島、都井岬)が出てきます。あとは綾の大吊橋とか小林の生駒高原、えびの市のえびの高原なんかでしょう。空港や港、駅からアクセスがよく、まず観光客が行くところは青島や日南海岸が多いと思います。
日南海岸のサイクルロードとしての魅力と課題
アクセスはよいが一部の区間で大型車と自転車の並走が難しい
宮崎県の中では交通アクセスがよいほうで、まず訪れる観光スポットですね。サイクリングの魅力も多くて、私も日ごろからサイクリングしています。ただし、宮崎市内海から日南市鵜戸までは大型車と自転車の並走が難しい区間が多くあります。
「宮崎県自転車活用推進計画」に対する意見①
日南海岸の内海~鵜戸までは路肩が狭く、大型車が通ると、自転車と自動車の並走が難しい区間があり、幅員拡張、歩行者の使わないような区間では歩道のガードレールの撤去や段差解消などで、自転車の通行に妨げが少なくなる取り組みをしていただきたい。
串間市の国道448号線に通行止め区間あり
2017年7月4日 NHK宮崎ニュースより
串間市の国道448号線の 道路を管理している県が国の専門家と共に現場を調査したところ、「地滑り」であることがわかった。
幅160m、高さ40mの斜面が海側に2.5mずれ動き、現在も斜面がずれ動いていることから通行止めに。
発生から2年以上通行止めになっている区間で、ようやく迂回トンネルが着工し工事中です。この区間は日南海岸の中でもハイライト的に景色がよいところですが、2019年8月現在残念ながら通行できません。もし再開通すれば下の写真のような日本の渚100選のひとつ、石波海岸がサイクリストを楽しませてくれます。
「宮崎県自転車活用推進計画」に対する意見②
日南海岸南部串間市市木地区の国道の災害不通個所の早期開通に向けて努力いただきたい。→令和3年10月16日(土曜日)解除されました。
訪日外国人も宮崎でサイクリングを楽しんでもらうために
一般社団法人 日本サイクルツーリズム推進協会(JCTA)が訪日外国人向けのサイクリングガイドの育成に乗り出しているようです。
サイクルツーリズムの振興に欠かせない地元住民の理解・参画(住民参加型の取組み)を推進したり、 公共交通期間や宿泊施設の受け入れのインフラ整備、サイクルツーリズムを担うインバウンドにも通用するガイドなど人的資源を養成することなどが目的のようです。
日南海岸は南北に長く(約80km程度)、サイクリングでも日帰りとなると、初心者は難しいと思います。
日向や高千穂にも多くの魅力的なサイクリングルートがあると思いますので、こちらのほうにもサイクリングバスやサイクリングトレインがあると楽しいと思います。
(サイクリングとレインの千葉県の事例)
BBBASE(JR東日本さんからお借りしました。3分の動画です。めちゃくちゃうらやましい)
「宮崎県自転車活用推進計画」に対する意見③
サイクリングトレインやサイクリングバスで県南部のサイクリング旅行客の誘致を、またサイクリングガイドの養成も必要。
まとめ
わたしの宮崎でサイクルツーリズムを推進するために、宮崎県への要望事項は以下でした。
①日南海岸の内海~鵜戸までは路肩が狭く、大型車が通ると、自転車と自動車の並走が難しい区間があり、幅員拡張、歩行者の使わないような区間では歩道のガードレールの撤去や段差解消などで、自転車の通行に妨げが少なくなる取り組みをしていただきたい。
②日南海岸南部串間市市木地区の国道の災害不通個所の早期開通に向けて努力いただきたい。→令和3年10月16日(土曜日)解除されました。
③サイクリングトレインやサイクリングバスで県南部のサイクリング旅行客の誘致を、またサイクリングガイドの養成も必要。
最後まで読んでいただきありがとうございました。