最近よくサイクルツーリズムっていう言葉を聞くようになりました。
サイクルツーリズムって?
サイクリングを通じた観光事業の振興をはかることのようです。サイクリングを通じた観光が、地方創生、雇用創出につながる動きも出てきているようです。
国土交通省が推し進める理由
2018年上半期(1〜6月)の訪日外国人数は、前年同期比15.6%増の1589万9000人となり6年連続で過去最高を更新しています。ラグビーワールドカップや東京オリンピックのような国際スポーツ大会もあり、さらにこの勢いは続きそうですね。
日本が観光立国となるための要素として注目されてきているのが自転車です。
リピーターの訪日外国人が増加したことで、彼らの観光スタイルが買い物主体の「モノ消費」から、体験型観光の「コト消費」へとシフトしている状況にあり、現在のインバウンド効果を全国へ拡大するために、国土交通省は自転車を活用した観光地域づくりが有望と考えています。そのために、各交通機関におけるサイクリスト向けのサービスの充実、地域におけるサイクリストの受け入れ環境や走行環境の整備などを実施していくそうです。
サイクルツーリズムの種類、事例
①国際的なサイクリング大会に対する支援
代表的な事例では、栃木県宇都宮市で開催される「ジャパンカップ」や、埼玉県で開催される「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」などがあります。世界的に有名な「ツール・ド・フランス」「ジロ・デ・イタリア」「ブエルタ・ア・エスパーニャ」のようなグランツール大会ほどの規模ではないですが、それでも集客効果は大きいでしょう。
②広域的なサイクリングロードの整備推進
(事例)総延長180kmのサイクリングロードが茨城県に誕生!!「つくば霞ヶ浦りんりんロード」
全国第2位の面積を誇る霞ヶ浦と、日本百名山にその名を連ねる筑波山。茨城の風光明媚なふたつの絶景をダイレクトにつなぎ、14市町村にまたがるフラットな平野を中心としたサイクリングロードが「つくば霞ヶ浦りんりんロード」だそうです。フラットな行程も、特に初心者には、走ってみたくなりそうなコースですね。
③「ナショナルサイクルルート」の創設
台湾などの自転車先進国からも高い評価を受けている「しまなみ海道」(正式名称:西瀬戸自動車道)のように、世界に誇れるサイクリングロードを国内外にPRするため「ナショナルサイクルルート」の創設が予定されているそうです。それに伴い訪日外国人にも対応した走行環境の在り方や、サイクリングガイドの養成などについても検討を進められています。
一般社団法人 日本サイクルツーリズム推進協会(JCTA)もサイクリングガイドの育成に乗り出しているようです。
④好事例の共有によるサイクルトレイン等の実施拡大
すでに全国52社62路線で「サイクルトレイン」(自転車を解体せず鉄道車両内に持ち込めるサービス)や「サイクルバス」の運行が実施されているそうです。
まだ取り組みがなされていない鉄道事業者やバス事業者に取組事例などを紹介し、さらなる実施拡大をサポートしてくそうです。
<サイクリング専用列車B.B.BASE>
千葉県に先進的な事例があります。BBBASE(BOSO BICYCLE BASE)(JR東日本HP)は輪行バッグに入れずとも、備え付けのサイクルラックに自転車をかけてゆったりと輪行できる専用列車です。
日頃から地元サイクリストにできること
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いきなりBBBASEのような専用列車を作ってくれといっても、無理があるでしょう。
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まずはサイクリスト同士で積極的に挨拶をして気持ちよくライドしましょう。
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旅をしているようなサイクリストには積極的に声掛けをして、楽しい旅の思い出を作ってもらいましょう。
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言葉の壁はあるかもしれませんが、外国人旅行者にも、積極的に挨拶を心がけたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。