ケトジェニックダイエットっていうダイエット法はご存知ですか?
ケトジェニックダイエットとは?
もともとてんかんの治療法として開発
てんかん発作は脳神経の興奮などで起きる発作の総称です。手足がぴくっと動くなどの軽い症状から、意識を失う重い症状まであります。年齢を問わず発症し、患者は推計約100万人。2~3割は薬でコントロールできない難治性で、てんかん食は主にこうした人向けに開発されました。
糖質を1食数グラムから数十グラムに抑え、体内で「ケトン体」が生成される状態にするため、ケトン食とも呼ばれます。てんかんにケトン食が効く詳しいメカニズムは未解明ですが、脳が糖質の代わりにケトン体を栄養源に活動するようになり、発作が減ると考えられています。
砂糖類をはじめ、ご飯やパンなどの穀類、イモなどの根菜は糖質が多く、これらの制限が必要で、誤って糖質を取り過ぎると効果が失われる恐れがあります。
主に脂質でカロリーを補う食事法です。
ケトジェニックダイエットとは、“食べて痩せて健康になる” 食事法
てんかんという病気の発作を減らすという目的から始まった食事法であり、機能性医学に基づいた栄養指導で成り立っています。正しく実践すれば、健康にこそなれ、栄養不足に陥ることはなく、筋肉の減少も最小限にとどめることができます。
普通の人の食事とケトジェニックダイエットの食事内容
平均的な人の食事は、炭水化物55%、脂肪分30%、たんぱく質15%のバランスです。しかしケトダイエットでは、脂肪分をもっとたくさんとり、炭水化物をぐっと減らします。カロリーの80%を脂肪分、15%をたんぱく質、5%を炭水化物にするのです。たとえば1日1500キロカロリーをとる人なら、炭水化物の摂取量は1日19グラム。これは、中サイズのりんご1個に含まれる炭水化物よりも少なめです。
なぜ炭水化物を減らすの?
身体はエネルギー源として炭水化物を好み、最初に燃やします。もし炭水化物を減らすと、体は脂肪を分解してエネルギー源にするようになります。この時、身体はケトーシスという状態になります。
ケトジェニックダイエットは本当に効くの?
スペインで行われた、肥満している人20人を対象にした研究によると、効果が確認されました。この研究において、参加者はカロリーを制限したケトダイエットを行い、4カ月で平均18キロやせました。そして他の実験でも同じような結果が出ています。エクスペリメンタル・アンド・クリニカル・カルディオロジー誌に掲載された、肥満の3人を対象にした6カ月に及ぶ研究では、ケトダイエットを行った人は平均15キロやせ、悪玉コレステロールが減少し、善玉コレステロールが増加しました。
ケトジェニックダイエットで食べてよいもの
- 脂肪分: オリーブオイル、ココナッツオイル、バター、アボカドオイル、中鎖脂肪酸、アボカド
- たんぱく質: 牛肉、鳥肉、卵、魚
- でんぷん質を含まない野菜: 葉物野菜、アブラナ科の野菜(ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ)、きゅうり
ケトジェニックダイエットで控えめにしたい食品
- 全脂肪の乳製品: 牛乳、チーズ、ヨーグルト
- でんぷん質を多く含む野菜: ニンジン、ビーツ(サトウダイコン)、パースニップ(サトウニンジン)、えんどう豆、アーティチョーク、じゃがいも
- マメ科植物: インゲン豆、ひよこ豆、レンズ豆、ピーナッツ
- ナッツ・種子類: アーモンド、カシューナッツ、くるみ、かぼちゃの種、ひまわりの種
- フルーツ: ベリー類、バナナ、メロン
ケトジェニックダイエットのNG食品
- 全ての種類の糖類: はちみつ、アガベシロップ、メープルシロップも含む
- 穀物: 小麦、大麦、米、とうもろこし
- 小麦粉でできたすべての食物: パン、パスタ
- 加工食品: 袋や箱に入っているものすべて
ケトジェニックダイエットの長期的な効果は不明
早く燃える炭水化物よりもケトン体を使うと、メンタルやエネルギーのレベルが改善するという考えがあります。
炭水化物を食べすぎると、血液中にインスリンが急激に放出され、血糖値がジェットコースターのように乱高下し、身体にストレスを与え、エネルギーのレベルやメンタルにマイナスの影響を与えるそうです。
ケトーシス状態(脂肪が燃えるモード)になっていれば、インスリンは暴走せず、血糖値の乱高下がなくなるそうです。
長い期間ケトン体を体内にたくわえるのは身体によくないという意見があります。ケトン体は非常用のエネルギー源であり、長期間それをエネルギー源にすることは病気に対する抵抗が下がるという意見もあります。
まとめ
ケトジェニックダイエットというダイエット法を紹介しました。
糖質制限をすると、脂肪燃焼が促進されるというダイエット法です。ただし度が過ぎると危険だという意見もあります。
糖質の適度な制限は脂肪燃焼につながるという点は、共通した意見ですので、お菓子も控えたいところですね。筆者もお菓子は我慢できないですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。