今日は2022年1月23日です。
オミクロン株は感染爆発と言った感じで日本中に広まっています。すでに、市中のいたるところに、コロナ感染者が溢れているのでしょう。現状では3回目のワクチン接種は医療従事者程度で、ますます個人の予防が重要です。
この記事では、
①新型コロナウイルス感染予防に鼻うがいが役立つ理由
②コロナ感染後に鼻症状を緩和するのに鼻うがいが役立ったイタリアの研究をご紹介します。
新型コロナウイルス感染予防に鼻うがいが役立つ理由
「オミクロン株も新型コロナウイルスの変異株ですから、これまでの予防と変わらずマスク着用と手洗い、こまめな換気が基本です。さらに、鼻の穴の奥を洗浄する『鼻うがい』を加えることが効果的でしょう」
そう鼻うがいを推奨している、免疫システムに詳しい、堀田修クリニック院長の堀田修先生。
うがいはこまめにしている人も多いが、「鼻うがい」がどうして大切なのでしょう?
『ウイルスを寄せつけない! 痛くない鼻うがい』(KADOKAWA)の著書もある堀田先生。気になる方は著書を読んでみてください。
うがいはこまめにしている人も多いが、「鼻うがい」がどうして大切なのでしょう。
鼻うがいで得られる効果とは?堀田先生のお話
「オミクロン株はデルタ株に比べて、重症化を引き起こす免疫機能の暴走『サイトカインストーム』を起こしにくいタイプであることに加え、肺炎も起こしにくく、また鼻の奥にある『上咽頭』で増殖しやすい特性があると報告されています。
上咽頭は、体内に侵入してきたウイルスと真っ先に闘うための免疫細胞が密集している、いわば免疫システムの最前線。
細かい毛の生えた繊毛上皮細胞で覆われていて、そこに免疫の監視役として多数のリンパ球が入り込んでウイルスの侵入を防ぎます。
しかし、乾燥した状態が続くなどして繊毛上皮細胞が傷んでしまうと、この働きは低下してしまいます。
鼻うがいには、上咽頭を洗浄し、繊毛上皮細胞の働きを活性化させる効果があります。
上咽頭は私たちが新型コロナウイルスに最初に「感染」する場所ともいえます。
免疫の最前線である上咽頭の防御システムを強化することが、鼻うがいの狙いのひとつです。
運悪くコロナウイルスが上咽頭に入り込んでしまった場合でも、オミクロン株の潜伏期間はおおむね3日。
ウイルスが増殖するまでの間に上咽頭に付着したウイルスを洗い流してしまうことが重要です。
みなさんが日ごろ行っている『ガラガラ口うがい』で洗えるのは中咽頭(口の奥)だけで、上咽頭に多く付着しているウイルスは洗い流せません。うがいでウイルスを除去するという点においては、鼻うがいのほうが有効といえます。
鼻うがいの方法とは?
専用の鼻うがいキットが販売されています。
(商品例)
ニールメッド サイナスリンスキット
それだと専用ボトルに、鼻うがい用の素(食塩・重曹)がセットになっています。
鼻うがい用の素が一回分の包みになっていますので、包みを破って37℃程度の微温湯に溶かすだけで簡単です。
鼻うがいは身近にあるものでも実施できます。
用意するのは100円ショップなどで手に入るドレッシングボトルなどの容器と食塩水。ただし、専用ボトルのほうが下を向いたまま、容器を絞って使えますし、どのような鼻の穴の形状にも大方フィットして、鼻の奥を気付つけたりもしません。
それほど高価ではないですので専用ボトルのほうが簡単でおすすめです。
1回の鼻うがいで使用するのは食塩水200~250ミリリットルほど。朝と晩の1日2回行うのが原則ですが、帰宅した直後や、のどがイガイガするときなど、必要に応じて増やしてもかまいません。
鼻うがい用水は、自前で用意するなら水道水1リットルに対して食塩10グラム(小さじ約2杯)、重曹5グラム(小さじ約1杯)ほどですので、食塩は1回量は小さじ半分、重曹は小さじ1/4程度でよいです。重曹なしで食塩だけでも良いでしょう。
使用する塩は粗塩(天然塩)でも食塩(精製塩)でもいいです。水道水は煮沸したほうがいいといわれることもありますが、日本の水道水の水質基準は厳しいため、日本の水道水で微温湯の温度であればそのまま使っても問題ないそうです。
鼻うがいのやり方、注意点
【「鼻うがい」基本のやり方】
(1)軽くうつむいた感じで、片方の鼻孔(鼻の穴)にボトルの先をつける。
(2)「えー」または「あー」と声を出しながら、ボトルに圧をかけて食塩水を鼻の中に流し込む(はじめは圧を強くかけすぎないように注意)。もう片方の鼻孔、もしくは口に水が出てくればOK。反対側の鼻孔でも同様に行う。
ポイントは、頭を左右に傾けないようにして、ゆっくり食塩水を注入すること。
その際の圧力が弱すぎると上咽頭まで届きませんが、強すぎると耳管に水が入って中耳炎を起こすことがあるのでご注意を。
最初は軽く圧をかけて、徐々に自分で手ごろな力加減を見つけてください。
鼻うがいをお勧めできない状態
- 急性中耳炎や、滲出性中耳炎といわれている人
- 声帯麻痺を起こしている人
- 誤嚥を起こしやすい人
- 膿性(黄色のどろどろした)鼻水が出ている人
このような方は病状を悪化させる場合や、合併症を引き起こす場合がありますので、かかりつけの先生や耳鼻咽喉科の診察を受けましょう。強く鼻うがいをすると、耳とのどを結ぶ耳管に洗浄液が入り、中耳炎の原因になる場合がありますので、鼻うがいの程度(ボトルを握る力)はそれほど強くなくてよいです。頭は左右に傾けず水平が良いでしょう。
コロナ感染後に鼻症状を緩和するのに鼻うがいが役立ったイタリアの研究
コロナ予防に鼻うがいが有効なお話をしました。
でも運悪くコロナにかかった場合は鼻うがいは役に立たないのでしょうか?
イタリアの研究で
The Effect of Isotonic Saline Nasal Lavages in Improving Symptoms in SARS-CoV-2 Infection: A Case-Control Study
という研究報告が2021年12月にありました。
これによれば、
鼻洗浄治療群の68人の参加者と対照群の72人の参加者を比較。
鼻づまり、鼻水、くしゃみの症状は、治療後に平均24.7%減少。
対照群では、同じ期間に鼻づまりとくしゃみが増加。
耳と目の症状、無嗅覚症/味覚消失の症状、および感染期間(治療群で10.53日、対照群で10.48日)は、2つの群間で有意差はありませんでした。
鼻洗浄の忍容性にはほとんど問題はなかった(=鼻うがいの苦痛はなかった)とのことでした。
結論:鼻洗浄は、新たに診断されたSARS-CoV-2患者の鼻症状を有意に減少させました。これらのデバイスは、忍容性が高く、使いやすいことが証明されました。これらの予備的な結果を確認するためには、より多くの被験者に関するさらなる研究が必要です。
というように鼻洗浄がコロナ感染後の鼻症状の改善に役立つという研究でした。
そのほかにも鼻洗浄研究報告あり
・’20年には、米国のオーガスタ大学で、新型コロナウイルス感染症の患者79人に2週間にわたって鼻うがいを実施したところ、重症化率が8分の1にまで低下したと報告されています。
・英国エジンバラ大学が’19年に発表した研究では、鼻うがいの習慣によってかぜの罹患期間が22%短縮され、家族への感染も35%減少したという結果が得られています。この研究チームは、新型コロナウイルスの感染予防のために、鼻うがいを実践すべきだと提唱しています。
こうしたエビデンスのあるものであれば、鼻うがいをぜひ日常に取り入れたいところですね。
ニールメッド サイナスリンスキットは鼻うがいスタートにお勧め
(商品レビュー)
レンジに入る高さで便利
蓄膿になりやすい夫用に購入。毎朝コーヒーを入れるついでに電気ケトルで多めにお湯を沸かし、冷めた頃にこのボトルに入れ、利用しています。夫が使う際に、レンジで温められることと、調合済みサッシェが便利。以前はハナノア使ってましたが、専用の洗浄液が高いと思っていました。あと、黄緑色のボトルが目立ってあまり好きでなかった。
子どもと自分用は別の鼻うがいの容器を使っていますが、調合済みサッシェは子どもが利用するのにも便利で良いです。
清掃作業の後には必ず
先入観とは怖いものです。鼻うがいなんてインド人がやるもので日本人がやっても意味がないとか痛いんじゃないかとか鼻に悪いんじゃないかとか。この商品は生理食塩水が簡単に作れて鼻うがいが簡単にできます。使用感ですが最高のエクスペリエンスを提供してくれると思いました。何しろ、全く痛くない。注意すべき点はたったの1点。鼻が詰まっていないときにやること。清掃作業の後には必ず鼻うがいをして鼻腔や咽頭のケアをしています。必需品です。
めちゃくちゃ鼻がスッキリしました!!
今までハナノアの容器でやっていましたが、
こちらの方がしっかり鼻の中を洗浄できます。
過去にハナクリーンEXを使っていた事があるのですが、構造が複雑なため手入れがしにくく、
中にカビが生えやすいので使っていませんでした。
その点、サイナスリンスは構造もシンプルで
手入れもしやすくて良いです。
もっと早く買っておけばよかったです。
歯科衛生士さんに勧められて
歯医者さんに置かれていたパンフレットを見てから、気にはなっていたのですが、
お正月過ぎ辺りから、職場でインフルエンザが流行り出し、うつされては困ると思い、思い切って購入。そのお陰か、インフルエンザにかかることもありませんでした。
主人も毎年春には花粉症に悩まされているので、今からその予防にと朝晩2回使っています。そろそろ追加購入をするつもりです。
矯正歯科で薦められて購入。10歳の子供でも一人で習慣にできます。
鼻炎もち、アレルギーには効果があり、鼻の通りがよくなるので、お口ポカンも解消されるといいなと思いました。
気持ちいいです
蓄膿なのか子供の時から慢性鼻水鼻づまり。薬やお茶を飲んでいますが、少しでも改善したくて購入。友達に勧められました。
使ってみると、うまく通った右の鼻は確かに楽に。左は詰まりがひどいのかお湯が右ではなく口に通ってしまいました。でも、しない時よりは楽に。
以前、他社の鼻うがいを使用した時は小さくて勢いがなく鼻にツンとしましたが、こちらはそんなことがないです。量もたっぷりあるのがいい。
教えてくれた友達が、粉薬がすぐ無くなるからあらかじめたくさん付いているセットを買った方がいい、と言っていましたが正解のようです。(1日2回使いたいので)
扱いも楽だし使い続けられそうです。
愛用してます。
こちらで購入するのは初めてですが、この商品は小児科の先生からの紹介で前から使用してました。
痛くなくてスッキリします。
子供と一緒に子供用のサイナスリンスを使ってましたが、なかなか売ってなくてこちらを購入しましたが、子供用も販売してくれたらうれしいなぁと思います。
発送も即日して頂き大変助かりました。
花粉症に悩んでいる家族に送りましたが非常に喜んで活用しているとお礼が来ました。おすすめです。
初めて使用
初めて使用しましたが、使いやすく、あとの片付けも楽です。1回1回使い切りなので、便利で清潔だと思います。
まとめ
オミクロン株は今までの変異株よりは肺炎にはなりにくいけど、鼻やノドでウイルスが増えるといわれています。
のどのうがいだけだと、鼻の奥についたウイルスは洗い流せないため、オミクロン株の鼻についたウイルスは洗い流せません。
一方、鼻うがいは鼻の奥についたウイルスを洗い流せます。鼻うがいは専用キットを使えば簡単で、苦痛もありません。
研究によれば、たとえ感染したとしても鼻症状の早期緩和に役立つそうです。
ぜひあなたの日常に、鼻うがいをとりいれてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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