ロードバイクで起こる膝痛の種類は主に4種類
膝の外側→「腸脛靭帯炎」
腸脛靭帯は、太もも外側の大腿筋膜張筋から移行し、脛骨(けいこつ:すねの骨)までをつないでいる長い靭帯。自転車のペダルをこぐような長時間に及ぶ膝の曲げ伸ばし運動で、腸脛靭帯と大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)が必要以上に擦れ合い、膝の外側部分の靭帯に炎症が起こります。これが、腸脛靭帯炎です。ロードバイクの場合、オーバーユース、サドルが高いこと、O脚で起こりやすいようです。
腸脛靭帯炎のチェック方法
腸脛靭帯炎かどうかを見極める検査に、グラスピングテストという徒手検査があります。横になった状態で疑わしい膝を90°に曲げ、膝の外側を手で圧迫したまま少しずつ膝を伸ばしていく方法です。これによって痛みが生じる場合、腸脛靭帯炎の可能性が高いそうです。引用元 整形外科医が教える膝痛チャンネル
膝の内側→「鵞足炎」
膝の内側の少し下あたりには、太もも内側の3種の筋肉「縫工筋(ほうこうきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」「薄筋(はっきん)」の腱が脛骨につながっている、鵞足という部分があります。鵞足炎は腸脛靭帯炎同様、膝の過剰な曲げ伸ばしで鵞足が脛骨と摩擦して炎症が起きます。足先が内側に向いたペダリングやX脚で起こりやすいようです。
鵞足炎のチェック方法
膝の内側に痛みが生じる疾患に、変形性膝関節症や半月板損傷があります。これらには関節の可動域制限を起こすことが多いのようですが、鵞足炎には特に稼動域制限は見られません。また膝の内側を押すと痛みを感じるという特徴があります。
膝の内側が痛い原因2→「タナ障害」
関節内に4つある滑膜ヒダ(関節を覆う滑膜がヒダ状になっている部分)のうち、大腿骨と膝蓋骨(しつがいこつ:膝のお皿)の間に位置するものが「タナ」であり、新生児の半数ほどは生まれる頃にはなくなっていますが、残ったタナが膝の曲げ伸ばしでタナが骨と擦れたり、関節の間に挟まったりして炎症することで痛みが生じることもあるようです。
タナ障害のチェック方法
屈伸するときに「パキッ」「コリッ」などの音がする場合、タナ障害の可能性があるようです。
膝上が痛い原因→「大腿四頭筋炎」
膝は大腿四頭筋の伸縮運動によって曲げ伸ばしされます。ロードバイクでは、よく使われる筋肉のため、過剰なトレーニングでこの筋肉を使い過ぎると、外側広筋・内側広筋・中間広筋・大腿直筋といった大腿四頭筋のいずれかで炎症が発生し、膝上が痛むようになります。特に大腿直筋は、膝蓋靭帯を通して膝関節をまたがっているため、影響が出やすいようです。
大腿四頭筋炎のチェック方法
大腿四頭筋炎の症状として腫れは起こりにくく、腫れている場合は腱の損傷や肉離れを考えます。また、大腿直筋炎の確認では、エリーテストという徒手検査があります。方法は、うつ伏せに寝た状態で、他の人に手伝ってもらい足のかかとがお尻につくよう曲げるというもの。このとき、お尻が浮き上がって股関節が曲がるようであれば、大腿直筋が伸びづらくなり炎症を起こしている状態と言えます。
膝裏が痛い原因→「下腿三頭筋の炎症」
下腿三頭筋とはふくらはぎの筋肉で、「腓腹筋(ひふくきん)」「ヒラメ筋」の総称です。
下腿三頭筋の炎症のチェック方法
膝裏からふくらはぎに向けて押していき、痛みを感じるようであれば下腿三頭筋の炎症が疑われます。
O脚の多い日本人はガニ股漕ぎから腸脛靭帯炎に
O脚の場合には膝の外側が出っ張っているために腸脛靱帯が擦れやすく、腸脛靱帯炎が生じやすいといえます。
O脚の矯正体操があります。
①床に両脚を伸ばして座る。片方の膝を曲げ、足首を手で持つ。 |
②手で足首を持ち上げる。 |
③限界まで持ち上げたら、パッと瞬間的に離す。 |
1日に5回を目安に一週間ほど続けて片脚を行い、次の1週間反対の脚を行うとよいようです。左右のバランスが取れるまでに少し時間がかかりますが、無理をせず治していきましょう。
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